1月28日 宮城県本吉郡南三陸町長清水「民宿ながしず荘」の南
瓦礫の撤去・分別作業。

 2012年1月28日(土) 一般参加者19名+リーダー(川田・金子・高橋・國友・粟田・小野里)

 予報では、「最低気温-7℃」、これまでで一番寒いかもしれないという覚悟を決めて出発。途中、とくに福島県内はやはりかなりの積雪・降雪量でしたが、幸い今回は高速を降ろされずに済みました。朝方、路肩の気温表示板には「-10℃」、そりゃバスの窓の結露も凍ります。

現場は南三陸町長清水、戸倉のもうひとつ先で、ボランティアセンターからのバス移動およそ30分、今までで最も遠い現場となり、被災地域の広さを改めて実感しました。
西武トラベルさん他2団体と共同で、合計100人ほどの大所帯での活動となりました。この地区にボランティアが入ったのはこの日が初めてだったそうです。志津川のあたりに較べると、復旧作業がだいぶ遅れてしまっているようです。
同じ南三陸町でも、山あいなどは一面雪をかぶっている地域もありましたが、われわれの入った海沿いの地域に雪はほとんど残っておらず、しかしいずれ氷点下の世界、地面は凍結したまま、そう容易くは瓦礫を掘り起こさせてくれません。スコップやバールなしには作業が一向に捗りませんでした。
やはりここも辺り一面が波にさらわれてしまっており、建物の残骸から生活用品、漁具といったさまざまなものが入り混じっていましたが、桐生の参加者の中には、一辺50~60cmもあるようなサイコロ状のコンクリートの塊を掘り起こして集積する作業に明け暮れていた男性陣もいて、一同この寒さのなか汗だくになっていました。最近、踏み抜き防止用の中敷のことを口を酸っぱくして言っていますが、こういった作業も時にはあるので、ベストは、つま先部分が金属板で補強された安全靴のようです。
午前中はまだ陽が差していましたが、お昼あたりから例の風と雲、某リーダーのパンは凍っていました。ですから、お昼休みに地元の方々が用意してくださった焚き火が本当にありがたかったです。身も心も一気に温まりました。帰りの感想で、「何かしたいと思ってボランティアに行くのに、いつも何かもらって帰って来てしまう」という参加者の方のお言葉がありましたが、まったく同感です。
それから、今回も「ほっ!といれ」が現場に入ってくださり、とくに女性陣は助かりました。某現役群大工学部生リーダーは、バイオトイレの仕組みについていろいろ質問していたようです。(ちなみに、詳しく知りたい方はコチラ→ http://www.ed-rent.co.jp/pdf/bio_toilet.pdf) 本来福祉用なのですが、ボランティアで被災地へ来てくださっています。

もうひとつご紹介します。
『未来へのキオク -ストリートビューで見る』→ http://www.miraikioku.com/streetview/

「宮城県本吉郡南三陸町長清水」で検索してヒットした場所からやや北へ行き、拡大してから地図を航空写真に切り替えて、「民宿ながしず荘」とあるちょうど南あたりが今回の現場です。ストリートビュー画面では、当地の震災前の景色をうかがうこともできます。ぜひご一度ご覧になって、「復旧・復興」という言葉の意味の重みをいま一度感じていただけたらと思います。

今回も、多くの方から、またの参加を約束してくださる心強いお言葉をいただくことができました。また、最近、この活動を広報してくださる参加者の方が増えているようで、スタッフ一同たいへんありがたく思っています。これまでに災害ボランティア経験のない方でも大歓迎です。いまさら初参加、と思わず、ボランティアの数が一時期の10分の1にまで減少してしまった今だからこそ、名乗り出る意味があるのだということを知ってください。ちなみに、20数名の参加者のうち、毎回5~6名は初参加の方です。

さて、とにかく終日どこでバスを降りても「寒いですね~」が合言葉の一日でしたが、参加者のみなさま、そんな中でのボランティア活動、本当にご苦労さまでした。そして、カイロを差し入れしてくださったWさん、ありがとうございました。助かりました。

次回2月4日は、一般参加者に加え、高校生にもご協力いただいてのボランティア活動となります。



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