2012年2月18日(土)陸前高田

 

2012年2月18日(土) 一般参加者18名+リーダー(川田・金子・高橋・粟田)

岩手県での支援活動第1弾、リーダー4名も褌を締め直しての出発です。

高速を降りて、国道45号を南三陸→気仙沼→陸前高田と北上、窓の外はずっと被災地でした。焦点を遠方にやれば、島々を浮かべた絶景の青海原が広がっていますが、少し目線を下ろすと、そこには痛々しい津波の爪跡。気仙沼の巨大な瓦礫集積所や陸前高田の一本松なども見え、道中、なかなか平常心で座ってはいられませんでした。

陸前高田市ボランティアセンター到着後、8時半受付、センターおよび救護班からの説明、屈伸体操があり、その後、バス内で現地スタッフによるだいぶ本音のオリエンテーション、道具を借りて移動、現場で作業を開始した頃にはもう10時近くなっていました。
作業は2班に分かれ、17名は、米ヶ崎という港で側溝の泥出し、残り5名は、その裏手の山で竹の伐採をやりました。

初回ですし、各VCによってだいぶ勝手も違うことで、戸惑いがなかったと言ったら嘘になります。
南三陸町とは違い、陸前高田市では現地のリーダーが付きません。VCで指示書と説明を受けて、現場はわれわれに任されます。それは構わないのですが、ただ、VCで「ない」と説明された側溝のフタが、現場へ着いてみたらしっかりはまったままだったりする話の食い違いがあり、横殴りの雪の中、フタをあげる道具もなく一時途方に暮れましたが、幸いこの日、樹徳高校相撲部の生徒さんが3人、顧問の先生と一緒に参加してくれていて、力自慢の彼らに大いに助けられました。また、一部泥がカチカチに凍結していたり、道具が足らなかったりのトラブルはありましたが、参加者の皆さんそれぞれが模索しながら打開策を編み出しているうちに、自ずと方向性が見えてくるようになりました。
 
一方、竹伐採の班は、天を衝くような高さの竹の根元をノコギリで切り、それを集積するという、単純作業ながらなかなかの重労働でした。この作業がボランティアに任された理由はふたつ、ひとつは、土地の所有者の方の避難経路確保のため、もうひとつは、もし、また津波が来た際、竹林があっては津波を確認できないという理由からでした。確かに、去年の震災の際にも、堤防のすぐ近くに住んでいた方々が、堤防の存在によりかえって津波が見えず、逃げ遅れてしまったということがありました。被災地に暮らす人々の恐怖心を改めて思い知らされる形となり、ノコギリを握る手にも自然と力が入りました。

これまで、岩手県で日帰りのボランティア活動を行うのは無理ではないかと考えていましたが、思い切って行程を組んでみて正解でした。ただ、バスでの移動時間に対して作業時間があまりにも短いのは事実です。しかし、まさに「遠い」という理由からボランティアがなかなか集まらず、復旧が遅れてしまっているという現状があるのも事実で、ならば、わたしたちのように行ける人間が応援に駆けつけなければ、と思うのです。次回の陸前高田市での支援活動は25日(土)ですが、3月以降も予定を入れて行きますので、ぜひご協力お願いいたします。

参加者の皆さま、雪の吹き付ける寒空の下、たいへんお疲れさまでした!
いろいろな見方がありましょうが、たとえば、「行政の手の届かぬところを掻くのがボランティア」。重機と張り合っても仕方ありませんから、重機と平行して、お互い長短相補いつつ、今後も頑張って支援を続けていきましょう。

今回は、活動中の写真の規制がなかったので載せてあります。
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