平成24年2月19日宮城県 南三陸町 志津川

作業内容 瓦礫の撤去・分別作業

参加人数 一般参加者16名+リーダー(新井・國友・小野里)


「氷との戦い」一人のリーダーが、帰りのバスの感想で言った一言。今回は、この一言に尽きると思う。

初めまして、今回、活動報告を書かせてもらっているリーダーの新井です。

この日、作業を行った現場は、志津川高校から南に約600メートル行った竹川原という所。
作業内容は、瓦礫の撤去と分別作業。
作業を初めて直面した最初の敵、それは「氷付いた大地」。
当日の南三陸町の気温は、朝7時の段階で-1℃。
ボランティアセンターに向かう途中で見た、表面が凍った川や水溜まり。おそらくアイスバーンになっているであろう道路。
当然、作業をした現場では地面が凍っていたので、取り除かなければいけないコンクリート片や金属片、そして布類が地面と一体化し、ツルハシ等の道具で周りの泥を砕かなければ取り除く事の出来ない状態。作業終了時間まで、この状態が続きました。
そんな状況に、初めは戸惑っていた参加者の人達も、次第に作業や道具の使いかたに慣れていき、約半数いた初参加の人達も昼頃には、常連の参加者に負けないくらいの仕事振りを見せてくれました。

作業のコツも掴み始め、午後の作業のために鋭気を休めていた昼休みに、次なる敵が現れました。
それは、「吹雪&アラレ」。
積もる程では無かったものの、酷い時には横なぐりになり、外で昼御飯を食べていた我々の体温を奪っていきました。
休んでいるより動いていた方が身体が暖まると判断して、当初一時間の予定していた昼休みを南三陸町のボランティアリーダーに交渉して30分で作業再開。
その後雪は、降る、止むを繰り返し、終了間際には直径2~3ミリのアラレまで降る状況になりました。

冬のボランティア作業の厳しさを痛感したものの、作業をした場所はキレイになり、集められた瓦礫の山を見ると、達成感を参加者の人達全員で共有する事が出来ました。

今回、参加してくれた参加者の皆さん、我々を信頼して無理な頼みも許可してくれた南三陸町のボランティアリーダーの皆さん、同じ現場を担当した他のボランティアグループの参加者の皆さん、バスの運転をしてくれた運転手のお二人、皆さんのおかげで無事に作業をやってくることが出来ました。
ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

おかげさまで南三陸町でのボランティア活動も今回で20回目を数え、陸前高田でのボランティア活動も新たにスタートしました。
東北では人的支援をまだまだ必要としています。
ボランティアに興味のある人、体力や時間にゆとりのある人、3月も予定を組んでいますので、是非参加よろしくお願いいたします。

最後に、今回参加してくれた、樹徳高校の生徒さん2人。
現場での大ハンマーの使い方や、帰りのバスの感想での「復興には、まだまだ時間が懸かるので、大学で勉強をして建築士になり、復興の手助けをしたい」の一言には、一人の大人として彼らを頼もしく思い、思わず目頭が熱くなりました。
今回の経験が二人の将来に、何かプラスになってくれればと願います。

乱文になりましたが、初の活動報告という事でご了承ください。




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