南三陸町活動報告 2012年3月17日(土)

B班(埼玉県立熊谷西高等学校バスケットボール部23名)+他1名

野球部に続いて、バスケットボール部23名(内教師2名)の参加です。
熊谷を出発した時は元気が有り余っている彼らでしたが、夜が明けて到着した南三陸町の景色に、誰も、一言も発しませんでした。それぞれ思うところのある表情を、バスの窓の外へ向けていました。

割り当てられた作業現場は伊里前。三島神社という神社がある地区の瓦礫撤去と分別です。
曇り空の下、作業開始。災害ボランティアどころか、被災地へ足を踏み入れること自体が初めての彼らは、かなり戸惑っていたようです。
それでも、足元に散らばる細かなガラス片や瓦の破片をより分けているうちに、分別の種類ごとに集めて回るグループや、大きなコンクリートの塊を協力して運ぶグループなど、自然に役割分担ができていきました。同じ現場に入っていた一般参加の方々とも連携して、次第に作業の要領をつかんでいったようです。細かな瓦礫は丁寧により分け、集めた瓦礫は、のちに重機で運びやすいよう、高く綺麗に積み上げてゆきます。

作業が次第にペースアップしてきた頃、曇り空から雨粒が落ち始めました。
それぞれ用意していた合羽を羽織って、作業を続行しましたが、足元は徐々にぬかるんでゆきます。
骨が見つかったのはそんな時でした。直径4~5cmほどの骨のかけらです。
すぐに現場のリーダーに知らせ、警察へ通報。
警察官に対応した現場リーダーから伝え聞いたところ、人骨である可能性が高いという話でした。ただ、震災以前の骨が見つかる事も多いそうで、最終的には鑑定してみなければ分からないものの、見た目の感じから、震災以前のものではなかろうか、との事でした。
いずれにせよ、亡くなった方の一部が、人知れず土の中に埋まっていた事にはかわりありません。ぞんざいな作業をしていては見落としてしまう大切なものを、土の中から見つけ出す事ができました。

午後の作業を始める頃、雨脚は本格的なものになっていました。現場リーダーも、大勢の高校生が来てくれたのだから、と一時は作業続行の判断をしてくれたのですが、次第に強くなる雨に、ついに作業終了の指示を出さざるおえなくなってしまいました。
午後2時を待たずに、残念ながら作業終了。

帰る時、生徒の一人が、「くやしい」と言いました。
「人が生活していた場所が、あんな事になってしまった。今日も大勢のボランティアがいたのに、1日でできたことは、ほんのわずかな事だけだった」
何人もの生徒が、また参加したいと言ってくれました。
今日見たことを、家族や、周りの人間に伝える、とも言ってくれました。

作業は雨に阻まれましたが、大切なものは、ひとりひとりがそれぞれ持ち帰ってくれたようです。

次回の活動は、3月24日(土)、3月25日(日)となります。
作業中の写真は、熊谷西高校教諭の田島氏が、南三陸町VCリーダーの許可を得て撮影したものです。 (高橋)

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