南三陸町2012年3月31日(土)

 

2012年3月31日(土) 樹徳高校生52名+教職員4名+リーダー(川田・金子・井田)

先週末にひき続き、ふたたび樹徳高校生の参加です。今回は、中高一貫コースの生徒さん29名と剣道部員さん23名が2台のバスに分乗しての出発です。
…が、往路の高速に事故による通行止めが発生し、一般道へ下りたら大渋滞、そこで2時間のロスがあり、南三陸町へ到着したのは9時半、急いで天王前の現場に移動しました。この日は、いつも私たちが利用している仮設のコンビニに程近いパチンコ店での作業となりました。
ここへ入ったボランティアは、おそらく私たちが第2陣だったと思われます。店内は、一角を残して、あとは、震災直後そのままの様相を呈していました。パチンコ台は大きく傾き、床には膝丈以上の土砂が堆積しています。天井は剥がれ、建物の外壁も打ち破られて辛うじてまだそこにぶら下がっているような状態で、津波がこの建物を丸呑みにしたことが想像されます。
数班に分かれ、建物内から土砂を掻き出し、それを外に運んで、ゴミや瓦礫を分別したのち撤去するという段取りで作業を行いました。高校生の皆さん、行きのバスで「被災地の1日も早い復興のために、できることを一生懸命がんばりたい」と意気込みを述べていたその通りに、各々すぐに与えられた作業に取り掛かり、とても積極的に行動していました。
しかし、どうも最近、毎週土曜日ばかり天候が崩れて困るのですが、この日もその例外ではなく、ちょうどお昼休みあたりから雨、しかも、強風に煽られての横殴りの雨。午後は、分別作業も建物内で行いました。もともと雨の予報があったために現地スタッフの方がわれわれにこの屋内の現場を用意してくださったということで、お蔭で中止することもなく、時間いっぱい作業を行うことができました。

今回も、生徒さんたちの感想を一部ご紹介します。

1年経ったのに津波の爪跡が残るのを見て哀しい気持ちになった。ボランティア活動を通じて被災された方の役に立てたのは嬉しい。また参加したい。
被災地の状況を実際に見て、もっともっと力になりたいと思った。
映像ではなく自分の目で見られてよかった。もっとボランティアが必要だと思う。群馬へ帰ったら、周りにこのことを話したい。
自分たちがたった1日でできたのはほんの些細なことだが、そのたった1日の作業が大変なのだと今日分かった。
普通に生活できることは幸せなのだと改めて気付いた。
復興を願っているだけでなく、行動に移せてよかった。部活等でなかなか被災地に行くことはできないので、群馬でもできる募金活動などにも積極的に取り組んでいきたい。
等々。

誰もが、この日の体験により、今回の震災に関して、また、人助けということに関して、それぞれ何かしらを感じ、考え、ひと回りもふた回りも大きくなって帰って来たようでした。生徒さんたちはもちろん、これほど熱心にボランティア活動に取り組む学校や先生方にも頭が下がる思いです。樹徳高校は、今後もさまざまな形で被災地を応援していくということです。
皆さん、きつい作業でしたが、本当にお疲れさまでした!
もう三陸ワカメは買いましたか?

今回も、活動を支えてくださった赤城観光の運転手さんと現地ボランティアスタッフさんに心より感謝いたします。許可していただいた活動中の写真をここに掲載させていただきます。(雨天のため、集合写真は断念しました。)

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