平成24年5月19日
2012年5月19日(土)一般参加者31名+リーダー4名
陸前高田市における第8回目の復興支援活動は、春らしい陽射しの中、田んぼの瓦礫撤去作業となりました。
依頼主Kさんは、農薬も肥料も使わない自然農法でこだわりのお米を作っていらっしゃる方で、においを嗅げばその土のことが何でも分かるのだそうです。Kさんの田んぼはこの度の津波災害ですべて海水をかぶってしまいましたが、土を育ててくれる微生物に影響が出ることを憂慮し、敢えて除塩も行わないとのことでした。
そんなKさんとKさんのお母さまと一緒に、掘り起こした土の中から小石やコンクリート片、ガラス片などを取り除いたり、また、田んぼと田んぼの間の畔を整えたりしました。大きな瓦礫はすでになく、小さな欠片を拾い集める作業がほとんどでしたが、依頼主さんの土やお米作りに対する熱い思いを知ったメンバーは、この土が少しでも震災以前の状態に近付くよう、みな、この地道な作業に徹していました。土のぬかるみに足を取られたりして、なかなか足腰にくる作業ではありましたが、最後、大きく両手を広げてわたしたちのバスを見送ってくださったKさんの姿に、全身の疲労も、なんだか心地の好い充実感へと変わっていくようでした。
帰路、南三陸町のさんさん商店街に寄り道しましたが、そこで、偶然この日、同町で支援活動を行っていた藤岡ボランティアサークル御一行さまと出くわしました。どちらの参加者さんも、お買い物支援のほうにもせっせと励んでいらっしゃるご様子でした。以下、皆さんのご感想です。
- 行く度に、復旧には長い時間が掛かるのだと実感する。地主さんから、普段は聞くことのできないバクテリアのお話を伺い興味深かった。最近、まだボランティア活動をやったことのない友達から「参加したい」という声が聞こえるようになり嬉しい。
- 参加して、この震災を自分の中で風化させないという目的がひとまず達成できた。
- 爽やかな活動ができた。「命があって、それだけが救いだった」というお母さんのお言葉が心に残った。
- ときどき土の中から顔を出すミミズにホッとした。
- 約1ヶ月ぶりの参加だったが、地主さんのお話に心が温まる思いがした。東北が自分にとって好きな町になってきている。
- 作業終了後、地主さんが笑顔で畑を眺めていたのが印象的だった。
- 娘に「お父ちゃん行く?」と尋ねられ、「いいよ」と気軽に答えて一緒に初参加したが、正直、こんなに辛いとは思わなかった。しかし、自分にできる精一杯をやれたと思う。55年生きてきて、今日、世間様にひとつだけ恩返しができたのではないか。
- Kさんの情熱と愛情が詰まった場所で作業できたことをとても光栄に思う。いつもながら素敵な出逢いに感謝しつつ、その気持ちを次回に繋げていけたらと思う。
参加された皆さん、たいへんお疲れさまでした。また、今回の活動に関しましても、依頼主さん、現地センタースタッフさん、上信観光運転手さんに心より感謝いたします。
※依頼主さんのお許しの下、活動の様子を写真撮影させていただきました。
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