2012年6月23日(土) ≪陸前高田市≫ 

 

一般参加者35名+リーダー4名

◆今回は初めての陸前高田でした。基礎も壊されている場所がほとんどで、だだ広い空地のような場所が広がっていました。作業場所は海から少し離れていましたが、塩害を受けている木もあり驚きました。建物など何もなくなっていることが本当に悲しく、津波の恐ろしさを改めて感じました。
現地に行った私達は伝えるという役目があると思います。それなので継続的に現地に行き、多くの人に現地のことを伝えていきます。(井田)

◆一日の作業が終わるころ、身体の疲労とは裏腹に皆さんの顔が充実感で満ちていると、スタッフとしてホッとします。逆に、不完全燃焼の方がおられると、もっと何かできたのではないか、今後に活かすべき反省点は何なのか、いろいろと考えてしまいます。
 作業直前になって初めて活動内容が分かるという状況はこれからも続くでしょう。震災から時間が経過し、現地のニーズは変わり、多様化しています。今後、皆さんの熱い想いと完全に重ならない現場が増えるかもしれません。
 私たちの一日の活動は、綿々と続く復旧・復興への長い道のりの中のほんの数時間ですが、参加される皆さんの貴重な時間でもあります。ただ、ボランティアは現地のニーズが有ってはじめて成り立ちます。どのような現場であっても、皆さんといっしょに工夫して作業を進め、求められたこと以上の結果を出すことで「完全燃焼」を目指したいと思います。(粟田)

◆この日は、広大な酒造工場の跡地で瓦礫撤去作業を行いました。瓦礫といっても、おそらくわれわれの前に幾度か他のボランティアさんたちが入ったのでしょう、いわゆる瓦礫というのはすでに取り除かれた後で、地表に残っているのはほぼ石のみ。経験してみないと分からないことかもしれませんが、石ばかり拾う作業というのは、集中力を保つのがなかなか難しいものです。天然石などその辺に転がっていてもよいような気がしてしまいますし、石を拾うという行為が果たして復興支援につながるのか、その形が見えにくいからです。しかし今回、そこがいずれ運動場になるというお話を事前に聞いていましたので、参加者の皆さんもそのイメージを念頭に置いて、小石にいたるまでふるい等を活用して丁寧に拾い集めていました。それぞれが声を掛け合って、優れたチームワークを発揮できたと思います。
 参加された皆さん、お疲れさまでした!(金子)

以下、作業後の皆さんの感想を一部ご紹介させていただきます。

※今回、活動中の写真撮影は固く禁止されていました。他方、メディアでの取り上げが激減した今、この実状をぜひ伝えて欲しいという地元の方の声もあり、難しいところではありますが。

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