2012年9月2日(日)陸前高田市

2012年9月2日(日)陸前高田市 一般参加者8名+2名(自称)+リーダー4名

今回の企画は募集期間が非常に短くて申し訳なかったのですが、しかし、1週間前の告知でも集まってくれる有志はさすがに精鋭揃い、ほとんどが災害ボランティア経験10回以上の猛者たちばかりでした。そんなツワモノのみなさんと今回入った現場は、8月25日の現場のもうひとつ先の用水路、前回にひき続き泥出し作業です。一列に並んで水路へ入り、底に溜まった泥をスコップや鋤簾で掻き出していくわけですが、すくった泥を自分の胸もしくはそれ以上の丈の両岸へ空けなければならないような箇所もあり、さすがのツワモノたちも、普段使わない筋肉がキシみ表情も歪みます。また、泥ならば重いながらもまだスッとすくえるのですが、ところどころ砂利や石、貝殻などがみっしり堆積してしまっている箇所があり、スコップがまったく立たず、忍耐強く少しずつ石を取り除いていくと大きなアスファルトの塊が出てきたりして、そんな途方に暮れるような作業に始終徹していたグループもありました。男女を問わず、老若を問わず、一心不乱に泥もしくは石を掻き出し、長靴の中に泥水が入るのも厭わず、最後には泥はねよりも泥浸かりといった様相になって笑顔で作業を終えたみなさんは実に恰好よかったです。
今回は猛者が集結したこともあり、みなの気持ちがひとつになっていることを特に実感した一日でした。報道を通して見る被災地の様子に胸をえぐられるような気持ちになり、どんなにか微力かしれないけれど、自分も何かお手伝いをして被災された方々と一緒に復興を歩みたい、そういう思いで集まった仲間たちと共に汗をかきながら過ごす一日は、どれだけ筋肉がキシんだとしても、好い一日なのです。うまい言い方はできません。「幸せな」「楽しい」「充足した」…どれも独りよがりになってしまいそうです。「好い一日」で、なんとなく分かっていただけるかと思います。
群馬はこの日、日中も雨模様だったそうですが、わたしたちの活動はほぼ炎天下で行われました。テントを持参してくれたKさん、本当に助かりました。お蔭で休憩時間に涼をとることができました。一方、移動時間の多くは雨に見舞われ、ところどころバケツをひっくり返したような豪雨のなか安全運転でわたしたちの活動を支えてくれた上信観光の運転手さんたちにも心より感謝いたします。
ツワモノのみなさん、お疲れさまでした!保存のために切り倒されてしまう前の一本松はおそらくこの日が見納めでしたが、みなさんの胸にはその姿がしっかりと焼き付いていることでしょう。

※写真は活動報告のために特別に撮影させていただきました。


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