2012年9月22日(土) 陸前高田市

2012年9月22日(土) 陸前高田市 樹徳高校42人(学生40人+教職員2人)+リーダー1人(新井)

 

前回(7月7日)、雨で作業が中止になり、被災地の現状を見てまわるだけに終わった樹徳高校。
それだけに最初の自己紹介の時に「前回は雨で作業が出来なかったので、今回は前回の分も、がんばりたい!」と言った生徒が多数いました。

そんな生徒達が今回おこなった作業は[草刈り]。

現場は陸前高田市の中心部。被害にあった市役所やデパート等の建物が目の前に残る住宅街の跡地。
今は住宅のキソ部分すら残っていない雑草の生い茂ったそんな場所で、通行する車の安全ため道路から約1メートルの幅の雑草を刈り取っていきました。

秋晴れのすがすがしい天気。しかし、日差しが強い中での草刈り作業は、普段やりなれていない生徒達には大変な作業だったと思います。

作業をしていると、お彼岸という事もあってか、そこに住んでいた住人の方達が花を手向けに来ていおり、時にはお礼の言葉をいただくというシーンもありました。

雑草が生い茂り、何も無くなった敷地に、自分たちの家があった目印として置かれた石やブロック。そこに手向けられた花束や、お参りにきている人達…。
それを見た生徒達の心の中で「この場所を少しでもキレイにしよう」という気持ちが大きくなっていったのか次第に草刈りだけではなく、刈り取られた雑草の中から出てきたコンクリート片や金属性のパイプ、道路にまで流れ出てきた泥等を、それぞれの考えとやり方で片付けていき、最後には担当した場所を見違えるほどキレイに仕上げてくれました。

初めて見た陸前高田市の街の様子や、そこでおこなった作業を通して、いろんな事を感じてくれた事と思います。

帰りのバスでおこなった、1日の感想の一部紹介しますと…、

……………

○いろいろな地域からボランティアの人が来ていて、みんな東北の人達を助けたい気持ちは一緒なんだと思った。

○遠くからテレビ等で見るのと、実際に自分の目で見るのとでは、全然ちがうと感じた。

○テレビでは最近中継などが無くなってしまったが、まだ復興していない所がたくさんあると思った。

○現場での作業はスゴく疲れたけど、楽しかったのでまたやりたい。

○東北の人達は震災で被害を受けたのに、やさしくしてくれて嬉しかった。

○今日の作業で出来た事は小さい事だと思うけど、その小さい事の数を増やすために、もっとボランティア活動を周りの人に広めていきたい。

○他県から来ている人達がたくさんいて、[助け合い]、[絆]、[団結力]の大切さを知ることが出来た。

○将来は心のケアなど、違う方法でも被災地の人達を支援していきたい。

○作業中に地元の人が明るく接してくれて嬉しかった反面、悲しい気持ちにもなった。そう感じた事も今日来ていない人達に伝えていきたい。

○テレビで復旧復興と言っているが、実際にやっていく事の大変さをしった。

……………

一人一人の生徒達が、自分の見た事、感じた事、そして考えた事を、それぞれの言葉で発表してくれました。

この日の経験が、彼らの人生に何らかのプラスになってもらえればと思い、その事がどこかで東北の復興へと繋がっていってくれればと願います。

 

最後に参加してくれた生徒達へ。

バスの中でも話をしたけど、津波の被害にあった場所に自分達の子供をボランティアに送り出した親御さんは、あの1日、君達の事を心配していたと思います。
参加を許してくれた、お父さん、お母さんをこれからも大事にしていってください。(新井)

(活動中の写真は、現地の状況を1人でも多くの人達に伝えたく、やむを得ず掲載させていただきました。)


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01 ボランティアセンターでの朝礼
01 ボランティアセンターでの朝礼
02 作業前の準備運動
02 作業前の準備運動
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