被災地再建へ希望ともそう 花キャンドル手仕事委託

 

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の女性たちにハスなどの花の形をしたアロマキャンドルを製作してもらい、復興を支援しようと、群馬県桐生市内の若手僧侶らが動きだしている。収益は全額被災地に寄付する。メンバーは「被災者の皆さんの収入と生きがいにつなげたい」と意気込んでいる。(美細津仁志)

 桐生の僧侶ら収益全額寄付 若手僧侶は「桐生仏教会青年部」のメンバーで、事業は「希望の花キャンドル作製事業」と名付けた。
 六月中旬に市内の寺院で使い古したり、家庭で不要になったりしたろうそくを回収し、南三陸町へ送る。同町最大の仮設住宅で、六百二十人が暮らす歌津地区の「平成の森」の女性十五人が、これを材料にハスとバラの花の形のキャンドルをこしらえる。
 作ったキャンドルは青年部が引き取り、お盆の前の七月下旬からハスは直径約十センチで一個千円、ひと回り小さいバラは五百円ほどで一般販売する。キャンドルは香りが楽しめるほか、物故者の供養などにも幅広く使える。
 青年部メンバーは震災後、百ヵ日忌法要をはじめとする年忌法要などで同町をたびたび訪問。震災から二年余がたち、必要とされる支援が「生活再建」に移っていることから、漁網の補修などをしてきた町の女性たちの指先の器用さに着目した。
 まず二十一〜二十三日に青年部メンバーと東京都青梅市でキャンドルエ房を営む徳岡太郎さん(七一)が女性たちの元を訪れ、作り方を手ほどきする。ろうそくを熱で溶かし、花びらを一枚ずつ作って、花の形につなげる。慣れれば一個を作るのに二時間ほどでできるという。ろうを溶かす道具は青年部が贈る。
 青年部長で宝徳寺住職の金子英宗さん(四十六)は「購買が被災地支援につながるので大勢の方に協力していただきたい。キャンドルが被災地の方々の希望の明かりになれば」と話している。

 問い合わせは、青年部事務局の鳳仙寺=電0277(32)I177 へ。

被災地の復興支援策を話し合う金子部長と坪井良樹青年局長‥群馬県桐生市で(いずれも美細津仁志撮影) 南三陸町の女性らが手作りするハスの形をしたアロマキャンドル

 「記事 平成25年5月15日 東京新聞1面記事より転載」

  

     

 

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